Multi-blend mix! Is your order a medley? メイキング(1/2)構成・リファレンス
はじめに
Multi-blend mix! Is your order a medley? ~ごちうさ10周年記祝賀祭~お疲れさまでした!どのパートも見応えがあり、四方八方のごちうさが詰め込まれてて最高の合作になったと思います!
というわけでこの合作で映像を作るなどしたので、編集後記も含めたメイキングを書いていこうと思います。
▼合作本編はこちら
全体を通して大分要らない情報が多いと思うので、リファレンスだけ見たい方はこの記事の後ろの方を、技術面が見たい方は(2/2)を見ていただければと思います。
▼技術面(2/2)はこちら
(まだ書いてない)
音声・構成について
音声は猛茸さんに作って頂きました。最初合作のお話を頂いた時に、自分のキャパ的にも腕前的にも音声は務まらないなと思っていました。そこで、既に映像・音声のパートを取っていた猛茸さんに音声を作ってくれないかと声を掛けたところ、既に取っていたパートの映像を担当してほしいと言われたので引き受けることにしました。
猛茸さんの音声とごちうさ愛を信用していたので、クオリティに関しては全く心配していなかったのですが、結果として予想を余裕で上回る最高の音声を仕上げて頂きました。
セリフの選び方、構成が本当に見事で、これだけでごちうさの全てとアニメのこれからの展開が詰まっていると言えると思います。色々な解釈が出来る構成で、作りながら妄想が捗りました。映像進捗を褒めてモチベ上げてくれたり、彼には色々と助けられました。本当にありがとう!
映像の構成について
今作では、セリフの構成が「チノが何を受け取り、何を見つけ、どう行動するか」で纏まっていた上、ごちうさの魅力を、特にkoi先生の絵のかわいさを最大限に引き出したかったので、色調補正や使う色はなるべく軽く、薄くにしようという心がけをしました。また、全体を通して映像の要素を低密度で画面の重さをなるべく軽くし、明るい所から暗いところへと、解決し明るい所へと一直線に繋ぎ上手く纏めることを徹底しました。
ごちうさは漫画、アニメ、音楽が全て揃って初めて完成する(と思っている)ので、それらを全て拾いたいなと考えていました。なのでモチーフは「手紙」(Blend of Lettersより)「ボトルシップ」(チノのボトルシップ、Blend of Lettersより)「宝石箱」(ご注文はうさぎですか?9巻32pより)などを設定しました。
▼ココアとチノの出会いパート。暖色で纏めた。静止画/漫画の要素
▼具体的な手紙のモチーフ。8巻の表紙を先に入れて、ココアとの出会いで知った外の世界を表現したかった。ラストのセリフとこれからのアニメ本編の展開に繋がる
▼アニメ本編の要素。AMV/アニメの要素。AMVと言える代物ではないけど一応拾ったつもり
▼ココアの同級生が登場。様々な色で表現
▼やっといつもの5人が登場(チマメは構成的に入れるスペースが無かった泣)
▼チノココ二人だけに戻ってくる。
▼第四の壁を超えたかった
▼チノがこちらに語りかけて来るシーン。チノの独白シーンの前なので、チノの心のなかに入り込む…みたいな
▼星
▼体育座りするチノの中と外でシーケンスを組んで、心境の変化を表したつもり。チノの輪郭を崩して朧気に。細かい図形は三日月だったり、回して、月日を表現してたり、する。もはやシーケンスを組む以外のことをしなくて良い気がしてきた。
▼ガラスはボトルシップのメタファーのつもり
▼星2 チノちゃんはフユちゃんとたくさんの日々を過ごしてほしい(エゴ)
▼漫画・アニメの絵を回収しつつアニメのこれからの展開を匂わせて終了
リファレンス
毎度のこと参考にした映像やら好きな映像やらです。
駿さんは神
— 駿 (@oumlr) 2017年2月12日
— 駿 (@oumlr) 2017年2月1日
— 駿 (@oumlr) 2017年1月21日
チノの輪郭を崩す発想
色、展開の仕方
【追記】
久しぶりに見たら無意識に影響受けてたなー、と思って
ボトルシップのメタファーであるガラスのアレは個人的な大麦さんとぬヴェントスさんへのラブコールでもある
初見時、心臓が止まりました。手紙のところのリファレンスですね
セリフが浮く部分は、リファレンス問わず思いついたけどどうしようかなーって迷った結果、千と千尋のあの文字が浮くシーンを参考にしました。
【自主制作 魔女 】#花譜
— にへ/Nihe (@niheranone) 2020年5月11日
Movie @niheranone
Music 歌唱/花譜
作詞・作曲・編曲/カンザキイオリ pic.twitter.com/KHI3XT3WH1
影が出ると立体感が出ますね~
総括
総括すると、もう少しどうにかなった気がします。製作期間は音声を貰った7/16から再提出含めると10/8まで3ヶ月弱苦しんでたという事になります。40秒のこのくらいの映像を作るのですら、割り切る勢いも力も足りないと言うことに気付かされました(泣)。今回技術的には全く特別な事はしていないし、眼を見張る表現もしたとは思えなく、その点の成長は多分無いのですが、総合的な構成力など、このタイミングで頭を抱えられて自分にとってかなり良い経験になったと思います。あとエフェクトと色を逆張って使えたり逆逆張って効果的に使えたりしてかなり気持ちよかったです。
見つかった課題は多いのですが、前から思っていることだととにかくデザイン抜きに画面の構成が良くない。密度の調整や全体の構成は悪くなかったけど、1シーンごとが良くない。切り取らずに画面にやたら都合のいい構成が多かった。予定調和は避けようと思ったけど、どうしてもうまく離れられなかったという反省。それにテキストがもうなんとも良くない…色々良くない。
もう一つ反省点としては、結果的に自分のせいで合作自体の遅延になったというわけではないのですが、投稿直前まで修正して主催さんをハラハラさせたのは多分間違いないので、死ぬほど謝りました。すみませんでした。
余談ですが、個人的には作る前から静止画MADやらAMVやら商業やらの映像映像が好きで、それらを上手く拾って1つに纏められたと思っていました。今回はそういう試みも低密度で軽くしたおかげで文脈を拾って上手く纏められたと思うので、その点は満足しています。でももうちょっとモチーフを全面に押したら締りが出て良かったかもなー。
後編は気が向いたら書きます。
没案の供養
CGで空間にセリフとキャラ・・・上手く纏まらないし面白くないと思った。
静止画だけで構成・・・アニオリのセリフを拾いきれない。せっかくなのでごちうさの漫画・アニメ・曲すべてが原作という原則にも沿いたかった。
前半から後半に向けて色数を増やす・・・上手に出来たら見事だっただろうけど、現状の構成に落ち着いたので没。